社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.255

おすすめ人 この1冊 こんな本です
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2022.11.30


酔って候
司馬遼太郎/著
文春文庫

将軍武将の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康のような時代を動かし、皆さんが知っているような殿様ではなく、尊王攘夷、倒幕に揺れる江戸時代末期の藩主をメインにした短編小説です。

幕末の四賢侯(しけんこう)といわれた藩主とその4人をも凌ぐといわれた肥前佐賀藩・鍋島閑叟の生きざまを描いた話です。

幕末といえば、薩摩藩の西郷隆盛・大久保利通、土佐藩の坂本龍馬などの藩主ではない人達が活躍して明治維新となりましたが、その脇役?で藩主が何をしていたか?を知ることができます。

こんな凄いことをしていたんだという藩主とひどいなーと思う藩主もいますが、新しい時代に期待された藩主の生きざまを垣間見れて、何度読んでも面白い小説です。

~収録作品~
「酔って候」…土佐藩・山内容堂の話
「きつね馬」…薩摩藩・嶋津斉彬亡き後の嶋津久光の話
「伊達の黒船」…宇和島藩・伊達宗城から命を受けた細工職人→嘉蔵の話
「肥前の妖怪」…肥前佐賀藩・鍋島閑叟の話

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