社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.179
| おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
|---|---|---|
![]() 2014.3.14 |
太陽の塔 森見登美彦 新潮社 |
主人公は京都の大学に通う、大学5回生の「私」。 クリスマスに水尾さんにフラられて以来、彼女の研究と称してストーカーをしている。 もちろんモテない。 同じようにモテない友人たちと不毛な青春を持て余す日々。 そんなある日、主人公のストーカー行為を咎める手紙が届く。 どうやら送り主も水尾さんに惚れ、ストーカー行為を彼女にしているらしい。 突然現れた恋のライバル(?)との戦いの結末は? 京都を舞台に繰り広げられる、青春妄想小説! 一見とてもくだらない大学生活を送る登場人物たちなのですが、羨ましいと思えるくらいキラキラして見えるから不思議です。 くだらないことを全力で楽しんでいるからでしょうか。 主人公の一人称形式で書かれており、とりとめもない大学生の頭の中身をそのまま文章にした書き方がユニークで面白いです。 現実で起こっていることなのか、主人公の空想なのか分からないふわふわした文体なので読む人を選びますが、好きな人はハマると思います。 同著者の「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話大系」もオススメです。 出版者のサイト |


