社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.263
おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
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2023.12.18 |
滅びの将-信長に敗れた男たち 羽山信樹/著 富士見書房(KADOKAWA) |
大河ドラマと重なる背景も考えながら読むと面白いと思います。 戦国時代の末期、織田信長(豊臣秀吉、明智光秀…etc)によって滅ぼされた武将たちの最後を描いた短編集です。 戦国時代のように大合戦をして敗れたのではなく、圧倒的な大群、豊富な資金で攻め込み、追い込まれた武将たちは籠城戦に持ち込み、毛利家からの援軍もなく悲惨な最期を迎えます。 籠城戦の悲惨さも、ひしひしと感じる作品です。 武士として戦って敗れたい気持ちとの葛藤の中、籠城も限界に達し、皆を助けるために城主家族全員の自害を条件に開城するなど、気持ちの移り変わりも描写されています。 華やかな小説ではありませんが、それぞれの殿様の立場・気持ちの移り変わりや時代背景も絡めながら、この時代に引き込まれるようにあっという間に読み終わります。 ・信長、秀吉から毛利方に付いた・別所長治 ・織田軍の武将から寝返ったことで有名・荒木村重 ・悪名高き・松永弾正 ・毛利方の最後の砦 鳥取城主・吉川経家 ・水攻めで落城で有名な備中高松城主・清水宗治 出版者のサイト |