社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.223

おすすめ人 この1冊 こんな本です
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2016.7.26


「女の背ぼね」

佐藤愛子/著

海竜社
佐藤愛子さんはおいくつになられるのでしょう。1923年生まれという事なので、もう90才を超していらっしゃるでしょうか。私は佐藤愛子さんが本当に大好きで大好きで、愛子さんが亡くなったらどうしようとしょっちゅう考えてしまうほどです。

先日書店で、愛子さんとお孫さんの20年分の年賀状をつづった写真付きの本を発見し、プッと吹き出してしまいました。愛子さんとお孫さん、二人で「ととろ」の仮装をしてらっしゃるの。ふたりでトトロの着ぐるみを着て、赤い傘をさして。愛子さん、90才を超してこんな素敵な本を出されるなんて、やはり素敵です。お元気でよかった。

佐藤愛子さんはなんてカッコいい方なのでしょう。人をびっくりさせたり笑わせたりすることが大好き、サービス精神旺盛な茶目っ気たっぷりの、言葉では言い尽くせない素敵な人生の大先輩です。

「女の背ぼね」は愛子さんが過去につづった膨大なエッセイの中から、出版者の海竜社さんが選りすぐりの作品を集めて作られた1冊です。海竜社さんわかっていらっしゃる!というのは失礼な言い方ですが、珠玉の作品がこの1冊にぎゅーっと詰まっています。どの編を読んでも、どれもこれも、大好きな作品ばかり。

つらいとき、困難にあったときの愛子さんのがむしゃらな生き方、戦って戦って戦い抜く、苦労をわざわざ買って出ているような方です。真似することも追随することも、どう頑張っても出来ないけれど、自分が困難にあるときに、「愛子さんなら笑い飛ばして走り続けるだろう」という想像が、私に元気と勇気を与えてくださいます。

愛子さんのご本はどれも大好きだけれど「女の背ぼね」この1冊は、ずっと手元に持っておきたい作品です。

愛子さん、いつまでも私たちを見守っていてくださいね。

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