社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.147

おすすめ人 この1冊 こんな本です
MG
2013.6.5


アンドロイドの夢の羊

ジョン・スコルジー

ハヤカワ文庫
こちらの本、タイトルを見て(特にSFファンの方は)ピンと来られた方もいるかと思います。

そう、この本は、通販サイトや本の帯にも記載されていますがあの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」で有名なフィリップ・K・ディックにささげる本と謳われています。
しかし、ご心配なく。
本書の内容は、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んでいなくても、充分楽しめる内容です。

物語のあらすじは、地球と他の惑星の異星人との間で貿易や移民が行われている時代、ある種族と地球との貿易会議の最中とんでもない事件が起きます。
その事件の責任を地球側にあると相手種族が軍事力にものを言わせ無理難題を吹っかけてきます。
その無理難題とは「アンドロイドの夢」という品種の羊を探し出して引き渡せというものです。 この羊探しを任されたのが、元軍人で現在ハッカーをしている主人公のハリー・クリークなのですが、この羊探しが意外な展開に・・・。
描写されている容姿からすると、おそろしいはずの異星人もなぜかコミカルでユーモラスに感じてしまうところや、貿易会議で起きた事件のバカバカしさは、さすがジョン・スコルジーといった感じで終始楽しく読み進める事が出来ました。

ちなみに「元々『アンドロイドは電気羊の・・・』なんて本知らないし・・・」という、SFになじみのない方も、その本を原作として映画化された映画のタイトルぐらいは聞いたことがあると思いますよ。
タイトルは『ブレードランナー』です。


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