社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.112
おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
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2012.6.18 |
「新・堕落論―我欲と天罰―」 石原慎太郎 (著) 新潮新書 |
3.11の地震と津波がもたらした未曾有の被害を「天罰」と発言した(その後被災地の方々にお詫びした)著者が、その復興と平行して、戦後の平和がもたらした、日本という国、日本人という民族の本質的な悪しき変化、堕落の克服と復興が必要という。 「今、この国が立ち直れるか否かは、国民一人ひとりが、人間としてまっとうな物の考え方を取り戻せるかどうかにかかっている。アメリカに追従し、あてがい扶持の平和に甘えつづけた戦後六十五年余、今こそ「平和の毒」と「仮想と虚妄」から脱する時である」(出版社のサイトより引用) それは、日本という国、日本人という民族の自立と、我欲を捨てることであると。 「人間は誰しも自分一人で生きていけるものではありません。他者との関わりでこの世界を構築していく限り、組織が作られて作用し、共同作業が営まれていきます。人間関係の基本的情念は、愛であり、それが育む信頼とでもいえるものです。」「組織全体のためには往々自分としては不本意でも、皆のために、組織のために、自分を殺して折れ合っていかなければならないこともあります。」(本文より引用) 出版者のサイト |