社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.105
おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
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2012.4.10 |
「活動寫眞の女」 浅田次郎 集英社文庫 |
昭和40年代、京都大学の学生と太秦映画撮影所、そして美しい京都の町を舞台にした物語。京大生と幽霊となった美しい女優の恋物語です。 映画が日本に運ばれ、名作が生まれ、テレビの台頭とともに衰退していった過程が静かな京の景色とともに浮かび上がってきました。 テレビ世代と映画世代をはっきり別人種として描いたこの作品ですが、映画世代-映画に魅せられた監督、スタッフ、俳優、観客-に古き良き時代を感じました。 現在90歳を大きく超えられて尚現役監督であられる新藤兼人氏なども当時の若手として出てこられました。 ストーリー的には、ラストがとても好きです。 出版者のサイト |