社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.080

おすすめ人 この1冊 こんな本です
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2011.12.9


「ロサリオの鋏」

ホルヘ・フランコ(著)
田村さと子(訳)

河出書房
このところ少々、中南米づいており、ホルヘ・フランコの「ロサリオの鋏」を読んでみた。
中野区立中央図書館では、各国の作品を定期的に紹介するコーナーがあり、この頃は「中南米特集」を展示している。
「ロサリオの鋏」はそこにあった1冊だ。

舞台はコロンビアの麻薬の街・メデジン。確か、垣根涼介の小説でもしばしば登場する街だ。その街の美しい女シカリオ(暗殺者)ロサリオと、彼女に恋する男(中上流階級の出)の物語。

ファンキーでスピード感があり、まっすぐ突っ走っていく小説だった。

あとがきで訳者がスラム街の若者特有の方言を訳すのに苦労したと書いてあったが、そうだろうと思う。
スペイン語圏では、ガルシア=マルケスの「百年の孤独」に次いで大ヒットしたベストセラーとのこと。原語で読んだらまた別の良さがあるだろうと感じた。

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