社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.058
おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
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2011.9.1 |
「海鳴」 津村節子 文芸春秋 |
江戸時代、佐渡金山は徳川幕府の重要な資金源。豊富な産金量が幕府の存続を支えたそうです。 しかし、その採掘の現場では過酷な労働環境を強いられていました。 1778年、江戸の無宿者60名がまるで罪人のように佐渡金山の労働者として送り込まれます。採掘者ではなく、坑内にあふれる水を一昼夜外にくみ出す作業者として・・・。 「海鳴」は水替人足の直吉と、貧しい漁村に育ち遊女として売られた花の短い生涯を描いた悲しく切ない物語です。 出版者のサイト |