社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.054
おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
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2011.8.18 |
「モリオ」 荻上 直子 光文社 |
映画監督の荻上直子さんが書かれた小説です。「かもめ食堂」や「めがね」の監督さんです。 映画を見た方はお分かりと思いますが、「モリオ」はまさに荻上ワールドの中編小説でした。 母の踏む旧式ミシンが好きだった青年モリオが、母の死後、ミシンを貰い受け、自分用の花柄のスカートを作る話です。 「エ!?」と思うでしょうけど(笑)。 さすが映画監督と思うのは、文章を読んでいると情景がパーッと心に広がってくるところ。 例えば、花柄の生地を探し歩くが見つからず、それでも猫の導きで出会った古い生地屋さんで「まさにコレ!」という花柄に出会います。 私の空想の世界で、あんな花柄、こんな花柄を選んでみるのがまた楽しいです。 出版者のサイト |