社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.030
おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
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2011.5.6 |
「真夜中の告白」 (サラヴァンの生涯と冒険1) デュアメル 蛯原徳夫訳 講談社文庫 |
19世紀のフランス文学です。岩波文庫の文語体が味わい深く、すーっと引き込まれていきます。 主人公サラヴァンは目の前にある自社の社長の耳に触りたい衝動が抑えきれず、解雇されます。 サラヴァンは常に悩み考え続けます。繊細で神経質でわがままで自分勝手です。「社会的不適合」「神経衰弱」の一言で片付けたくなります。 でも、人間ってそういうものかもしれないとも思います。何でも病気にしてしまうのは簡単だけど、誰でも多かれ少なかれサラヴァンの要素を抱えて生きているのではないでしょうか。 本書は叢書「サラヴァンの生活と冒険」の1冊目です。2冊目にも挑戦してみたい気分になっています。 岩波文庫(赤581-1) |