社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.028
おすすめ人 | この1冊 | こんな本です |
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2011.5.6 |
「薔薇窓」 帚木 蓬生 新潮文庫 |
薔薇窓とは、薔薇の花のような円形のステンドグラスを指します。 舞台は20世紀初頭のパリ。精神科医であり、日本通のフランス人・ラセーグをめぐる患者とその診療、彼を追う未亡人のストーカー、そして連続殺人事件とその結末がゆったりと描かれていきます。 著者・帚木蓬生氏は、フランス文学を修めマスコミに就職し、現在は精神科医であるという多彩な直木賞作家。 彼の経歴を余すところなく豊かに描いている小説です。好き嫌いははっきり分かれるタイプの作品かもしれませんが、1900年のパリにタイムスリップしてゆっくりした時の流れに身を委ねてみたい方、かなりお奨めです。 新潮文庫 |