社員が選ぶ 最近読んだ1冊 NO.119

おすすめ人 この1冊 こんな本です
HT
2012.10.9


「中上健次---路地はどこにでもある」

河出書房新社
増補新版
中上健次という作家は、死後もいろいろなところで目につく方だと思います。
ちょうど「橋のない川」を読んでいる途中ということもあり、改めて中上健次が気になり、手に取りました。

中上健次の作品に多く出てくる「路地」とは、和歌山県での被差別部落を指しています。
「橋のない川」の奈良と本当に近い存在の作品を多く残されています。

本書では、中上健次自らの発言、対談、また中上健次に寄せる多くの執筆が載せられています。
映画化された(のは知らなかったのですが)「軽蔑」に出てくる言葉「男と女、五分と五分」などずっと記憶の片隅に刷り込まれた言葉を思い出しました。

改めて、中上作品に目を通したくなりました。

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